不動産投資は勉強した方がよい?おすすめの勉強方法と流れについて解説

最終更新日:2023年10月15日

不動産投資は正しい知識を身に付けないと、赤字物件に投資したり、事業がうまくいかなくなる可能性が高いです。しかし実際勉強しなくても安定的に利益を生み出す方もいらっしゃいます。

とはいえ、不動産投資は重要なタイミングでの経営判断や新たな入居者を確保するための戦略などが必要となるため、投資を始める前に勉強しておいた方がよいでしょう。しかしどのような勉強方法があるのかわからないという方もいらっしゃるため、この記事ではおすすめの勉強方法と、手順について紹介します。これから不動産投資を始める方はぜひ参考にしてください。

 

不動産投資は勉強したほうがいい?        

不動産投資は勉強した方が圧倒的に投資能力が身に付きます。勉強しないで利益を生み出している人は、不動産会社などの専門家にアドバイスをもらっています。アドバイスをもらうことで、自然と知識と経験を身に付けられていることにもなります。しかし毎日不動産会社から教えてもらえるわけでもないため、ある程度自分で勉強しなければいけません。知識を身に着けるほど「物件の見極め能力」や「収支計算」などの能力を極めることができ、安定的な収益を得ることが可能です。さらに不動産投資初心者の方が勉強せずに、「とりあえず投資してみる」と軽い気持ちで始めてしまうと、赤字物件などへ投資してしまうことにもなりかねません。とはいえどのような勉強方法があるのかわからない方も多いため、次のこうではおすすめの勉強方法を紹介します。

 

おすすめの勉強方法      

ここでは初心者の方におすすめする勉強方法を簡単にメリット・デメリットも含めて3つ紹介します。

 

ネットで勉強する

メリット:無料で勉強できる

デメリット:情報過多で何が正しい知識なのかわかりにくい

近年では最も多い勉強方法はネットで不動産投資に関する情報を収集することです。ネットであれば無料で知識を身に付けることができるメリットがあります。ただし、情報過多になっており、どれが正しい知識であるのか見極めるのが困難です。さらに「不動産投資で100%儲かる方法」「あなたの資産を投資します」などと言った内容の投資詐欺なども多発しているため、学ぶ初心者の方にはおすすめできません。    

 

書籍で勉強する

メリット:実際に成功者の考えがわかる

デメリット:成功事例の書籍が多い

本などの書籍などで勉強するのも一つの方法です。著者は実際に不動産投資で成功している方や、不動産会社などの方であるため、正しい知識を身に付けることができます。しかし基礎知識などの情報は少なく、成功事例に関する内容が多く見受けられます。そのためある程度基礎知識を身に付けたい方は、次の項で説明する「セミナー」などに参加しましょう。

 

セミナーや勉強会などに参加する             

メリット:一から不動産投資について学ぶことができる

デメリット:有料のセミナーも多く、詐欺に注意する必要がある

不動産会社などが開催しているセミナーでは成功者の実例を聞くことができるだけでなく、質疑応答などもできるため、自分が気になる点や疑問を解決してくれるメリットがあります。さらに定期的な勉強会に参加することで、不動産投資に関する情報収集をすることも可能です。また不動産会社によっては不動産投資に関する塾を行っているため、不動投資を一から学ぶこともできます。ただし、投資詐欺なども多発していることから、参加する際は主催をしっかり調べましょう。

不動産投資を勉強する順番        

不動産投資の勉強方法を3つ紹介しましたが、どの順番で勉強すればよいか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのためここでは不動産投資の基礎について勉強する順番を紹介します。

 

利回り  

利回りは不動産投資で最初に勉強する内容であり、最も重要な「お金」に関する項目です。不動産投資は事業であるため、利益が生まれなければ意味がありません。利益がいくらになるのかを示す指標を「利回り」と言います。利回りとは投資額に対して1年間で回収できる金額の割合のことです。利回りは高ければ高いほど収益性が高いことを意味します。しかし利回りには「表面利回り」と「実質利回り」の2種類が挙げられ、双方の意味を理解して投資物件を判断しなければ収支が赤字になる可能性も高いです。

  • 表面利回り・・・年間の家賃収入の総額を物件価格で割った値です。
  • 実質利回り・・・年間の家賃収入の総額から支出などを差し引いた金額で物件価格で割った値です。

上記の2つを比較してわかる通り、実質利回りは純粋な手残り金額で計算されます。しかし投資物件のマイソク(チラシ)などには表面利回りが掲載されていることが多く、実質利回りを確認しないと赤字物件に投資することにもなりかねません。そのため利回りについて勉強することが、不動産投資の入口にもなるでしょう。

 

物件の詳細情報を調べる能力

次に物件の選定能力を身に付けるための詳細情報について勉強します。

主に以下の項目について勉強します。

  • 需要のある立地とは
  • 入居者のターゲットになるのは誰か
  • 間取りは広すぎず、狭すぎずではないか
  • 物件価格は相場からかけ離れていないか
  • 家賃は相場と適切であるか

初心者の方は上記の項目を勉強するといっても難しいかもしれません。そのため不動産会社などの専門家に相談しながら身に付けても良いです。とはいえ実際どのように物件を判断すればよいか分からない方も多いため、次の項で具体例を紹介します。

 

投資物件の選定方法の一例

<投資物件の詳細>

  • 築年数:5年
  • 立地:大学付近
  • 間取り:1K
  • 広さ:28㎡
  • 家賃:7万円
  • 物件価格:1,200万円
  • 表面利回り:7%
  • 実質利回り:2%(想定)

上記の例のような物件を見つけた場合、どのような点をチェックするのか紹介します。

はじめに誰が入居者になるのかを検討します。大学などが近ければ学生がターゲットとなり、間取りは1Kや1LDKなどが適切であるため、今回の物件は需要が高いと考えられます。

その後はスーモやアットホームなどで築年数別と家賃の㎡単価を調べます。例えば投資物件の周辺の築5年の物件の相場が、「広さが30㎡」「家賃が6万円」であれば、「1㎡あたり2,000円」と計算することが可能です。しかし今回の物件は1㎡あたり2,500円であるため、相場価格より高いと判断できます。とはいえ家賃が高い分「ネット使いたい放題」「ペット可」などの付加価値があれば、多少高くても入居者を確保することができるかもしれません。

とはいえ、実質利回りは2%程度であるため、毎年24万円程度しか残りません。万が一4か月空室(28万円分)が生まれたら赤字になるとわかります。

そのため今回の物件は空室が生まれないほどの需要が高いということが大切です。実際の需要は自分の憶測で考えるのではなく、地場の不動産会社などに確認しておくと、より投資すべき物件なのかを判断することができるでしょう。

 

不動産関連の資格は取るべき?

結論から申し上げますと不要です。不動産関連の資格は「宅地建物取引士」が代表的ですが、本資格を取得していたからといって、不動産投資の能力が身に付くわけではありません。もちろん所有していれば、不動産に関する知識を身に付けることができますが、主に法律関連がメインの資格であるため、投資とは関連性は低いです。不動産投資家は宅地建物取引士を所有していない方がたくさんいらっしゃいます。そのため無理して取得する必要はないでしょう。

 

まとめ

不動産投資の勉強方法を3つ紹介しましたが、おすすめなのは不動産会社が主催するセミナーや勉強会、塾などに参加することです。成功者の意見を聞くだけでなく、質疑応答などもできるうえ、一から不動産投資を学ぶことが可能です。本記事で勉強手順を紹介しましたが、弊社では中古アパートを含めたさまざまな不動産の買い進め方をレクチャ―しております。

これから不動産投資を始めたいという方は、ぜひ一度ご相談くださいませ。

関連記事