不動産小口化商品の種類とメリット・デメリットを紹介!どんな人におすすめな投資?

最終更新日:2023年11月14日

不動産小口化商品は少額の資金で始められる投資として注目されています。金融機関の融資などを利用することなく、自身の預金で始められるため、リスクの低い投資方法です。しかし不動産小口化商品には3つの種類がありそれぞれ特徴が異なるため、事前に理解して自分に合う方法を選ばなければいけません。そこで、この記事では不動産小口化商品の種類とメリット・デメリットを紹介します。最後には不動産小口化商品への投資に向いている人を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

不動産小口化商品の種類

不動産小口化商品は以下の3種類に分かれます。

 

賃貸型 

不特定多数の投資家が不動産の持分を購入し、事業者に賃貸として貸し出す方法です。事業者は物件の管理や運営を行い、得られる家賃収入や売却利益を投資家へ分配します。一口100万円程度で始めることができ、目安の運用期間は10年以上が多いです。そのため長期投資を行いたい方におすすめです。しかし事業者の運営が失敗し、破産するリスクも伴うため、近年では以下の2つの商品が主流化しつつあります。

 

匿名組合型        

匿名組合型とは、事業者が投資家から資金を集め匿名組合契約を締結し、家賃収入や売却利益を投資家へ分配する方法です。ある会社に対して匿名で出資するということになります。賃貸型との違いは物件の所有者は事業者である点です。賃貸型は複数の投資家が不動産を所有する形となりますが、匿名組合型は事業者が所有権を保有することになります。また税務上は雑所得という扱いになるのも特徴の一つです。投資額も一口1万円から始められることから、少額投資を始めたい方におすすめです。

 

任意組合型        

任意組合型は不動産を管理する業者と投資家の間で「任意組合契約」を締結する形で行う不動産小口化商品です。主に相続税対策として用いられるケースが増えています。相続税は現金で保有しているより不動産に変えた方が課税対象額を抑えることができるためです。任意組合型は一口100万円以上となる商品が多いため、節税効果も考慮したい方におすすめです。

 

小口化商品のメリット

不動産小口化商品のメリットは以下の3点挙げられます。

  • 少額投資が可能・・・実物不動産を丸まる購入するわけではないため、数万円や数十万円と少額から始めることができます。
  • 管理・運用の手間が不要・・・不動産小口化商品は事業者が管理・運用してくれるため、手間がかかりません。
  • 専門家に一任できる・・・専門家に一任できるため不動産投資初心者で始めることが可能。

 

不動産小口化商品は少額から始められるうえ、専門家に管理・運用を一任できるため、「とりあえず始めてみたい」という方にとっては簡単に投資を始めることができます。また実物不動産の場合、金融機関の融資の審査をクリアしなければいけませんが、不動産小口化商品であれば自身の預金に合わせて始めることができます。

 

小口化商品のデメリット

一方不動産小口化商品にもデメリットが挙げられるため、ここでは3点紹介します。

  • 利回りが低い・・・不動産小口化商品は実物不動産と比較すると利回りが低い傾向にあります。もちろん投資する物件によって異なるため一概には言えないものの、複数世帯を所有するアパートなど実物不動産は平均して5%前後の利回りになるものの、小口化商品は3%前後の商品が多い。
  • 購入希望者が多い・・・少額で始めることができることから購入希望者が多く、買いたくても買えないというケースが多いです。特に好立地・高利回りの物件は倍率が非常に高くなるデメリットが挙げられます。
  • 融資が利用できない・・・実物不動産と異なり、不動産小口化商品は金融機関の融資を利用することができません。そのため自己資金内で始めることになり、レバレッジも低くなるデメリットが挙げられます。

小口商品の最大のデメリット

小口商品には実は最大のデメリットがあります。それは、「最後に不動産資産が手元に残らない」と言う事です。
つまり、「利回り」のみの収益源しかなく、最後に資産が残らないという事です。

不動産のメリットは、「収益」と「資産」を両方狙える事が、他の投資にはない最大のメリットとなります。 このメリットを享受できないことが小口商品の最大のデメリットであり、あくまでも金融商品と同様の位置づけでしかない、と言う事になります。

その為、経験として、購入する事は良いとしても、その後早いうちに、実物の現物不動産への投資にステップアップし、収入と資産の両面の恩恵を享受する方向に進む事をおススメいたします。

 

不動産小口化商品はこんな人におすすめ  

不動産小口化商品は少額から不動産投資を始めてみたい方におすすめです。昨今の投資文化の流行りに乗りたいという方も多いでしょう。まずは不動産投資とはどのようなものなのかを確認してみたいという方は、少額で始められる不動産小口化商品がおすすめです。ただし不動産小口化商品で利益を生み出せたから実物不動産にも投資してみると考える人もいらっしゃいますが、双方は全くの別物と認識しておくことをおすすめです。実物不動産の方が学ぶべきことは多く、リスクが伴います。もちろん知識や経験を身に付ければ、不動産小口化商品より大きな利益を生み出すことも可能です。そのため実物不動産にチャレンジする際は、不動産小口化商品へ投資している間に勉強することをおすすめします。弊社では初心者の方でも成功できる投資の仕方だけでなく、さまざまな不動産の買い進め方をレクチャ―しております。これから不動産投資で始めたいという方はぜひ一度ご相談くださいませ。

 

まとめ 

不動産小口化商品は3つの種類に分かれ、それぞれ特徴が異なります。ベースとなる仕組みとしては、事業者に資金を渡し家賃収入や売却利益を得ることとなります。しかし節税につながったり、始められる資金に違いがあるため、事前に把握しておくことが大切です。また不動産小口化商品は専門家に一任できるというメリットがあるものの、今後不動産投資で大きな収入を得たいという人は、常に不動産の勉強は欠かせないため注意しましょう。不動産小口化商品は将来的に実物不動産で大きな利益を積み上げる第一歩として初めてみる方にはおすすめです。

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