ノンバンクからの融資で不動産投資!メリットとデメリットを解説

最終更新日:2024年8月28日
  • 銀行から融資を受けられず困っている
  • 一刻も早く物件を押さえたい
  • 自己資金が不足している

 

ノンバンクからの融資で不動産投資を検討している方のなかには、このような悩みを抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

とくに新規の投資家にとって、銀行の厳しい審査基準は大きな壁となるケースが多くあります。

不動産投資の融資を受けられるのは銀行だけではありません。

そこで今回は、ノンバンクで融資を受ける際のメリットとデメリットについて詳しく解説します。

 

この記事でわかること

  • ノンバンク融資について
  • ノンバンクの具体例について
  • ノンバンクでの不動産ローン利用のメリット
  • ノンバンクでの不動産ローン利用のデメリット

ノンバンクとは

29777104 M

ノンバンクとは、銀行以外の金融機関を指します。

一般的に、ノンバンクは預金業務をおこなわず、おもに融資やリースなどの金融サービスを専門に提供しています。

これにより、銀行とは異なる形での資金調達や資産管理が可能となるわけです。

ノンバンクは、銀行と異なり、預金の受け入れや振込業務などの伝統的な銀行業務をおこなわず、その代わりに資金貸付やリース契約などのサービスに特化しています。

ノンバンクは、企業や個人の特定のニーズに応じた融資商品を提供する場合が多く、特定の市場セグメントに焦点を合わせた金融サービスを展開しているのが特徴です。

また、ノンバンクは自社の資金調達方法を持ち、独自の基準で融資審査をおこないます。

これにより、銀行が提供する融資商品とは異なる条件や利率で融資の利用が可能です。

ノンバンクは、たとえば不動産担保ローンや事業資金ローン、リース契約など、さまざまな融資形態を提供し、顧客の多様な資金ニーズに対応しています。

ノンバンクの融資は、銀行と比較して審査が柔軟である場合が多く、迅速な資金調達が可能です。

そのため、銀行の審査基準を満たすのが難しい場合や、急な資金が必要な場合に便利です。しかし、その一方で、金利が高めに設定される場合が多く、借入のコストが銀行よりも高くなる可能性があります。

ノンバンクが提供する融資商品やサービスは、特定のニーズや条件に応じて設計されており、幅広い選択肢が用意されています。

ノンバンクを利用した不動産担保ローンの用途

ノンバンクの融資は、銀行と比べて利用用途に関する制限が少なく、自由度が高いのが特徴です。

この柔軟性は、さまざまな資金ニーズに対応するために重要な要素となっています。

ノンバンクを通じて不動産担保ローンを利用する際のおもな用途としては、以下の3つのものがあります。

1つ目は、不動産投資のつなぎ融資です。

不動産投資において、購入契約と銀行融資の実行の間に資金が必要となる場合があります。このような場面で、ノンバンクの不動産担保ローンを利用すると、迅速に資金を調達し、投資機会を逃さずに済むといったメリットがあります。

2つ目が、会社の運転資金です。

企業経営において、急な資金需要が生じるケースは珍しくありません。

ノンバンクの不動産担保ローンは、こうした緊急の運転資金を調達する手段として利用される場合があります。

とくに中小企業にとっては、資金繰りの柔軟性を高めるために有効です。

3つ目は、急な投資資金の調達です。

突発的な投資機会や緊急の事業資金が必要な場合にも、ノンバンクの不動産担保ローンは有効となります。

銀行融資と比較して、審査が迅速であるため、急な資金調達が求められるシチュエーションにおいて有利です。

ノンバンク具体例

4228660 M

ノンバンクとは、銀行以外の金融機関を指し、さまざまな種類の融資サービスを提供しています。

具体的には、以下のような3つの機関がノンバンクに該当します。

まず、消費者金融会社です。

これらの会社は個人向けの小口融資を専門としており、カードローンやキャッシングなどのサービスを提供しています。

消費者金融の融資はおもに個人の消費を目的としているため、比較的少額の借入れが可能です。

このようなサービスは、急な出費や短期的な資金ニーズに対応するのに便利になります。

次に、クレジットカード会社もノンバンクの一種です。

クレジットカードを発行するだけでなく、カードローンやリボルビング払いなどの融資サービスも提供しています。

これらの融資は、消費者金融会社の提供するサービスと類似しており、個人向けですが、クレジットカードを通じて簡単に利用できるのが特徴です。

これにより、消費者は日常の買い物や旅行など、さまざまなシーンで便利に利用可能です。

また、リース会社もノンバンクに含まれます。

リース会社は物件や設備のリースを専門とし、おもに企業向けにリース契約を提供しています。

このサービスを利用すると、企業は初期投資を抑えつつ、必要な設備を導入可能です。

リース契約は、資金繰りを改善し、資産を効率的に管理する手段としても有効となります。

さらに、不動産ローン専門の金融機関もノンバンクの一種です。

これらの機関は、不動産投資を目的としたローンを専門に取り扱っており、投資家向けに特化した融資商品を提供しています。

銀行よりも柔軟な審査基準を持ち、迅速に資金を提供できる点が大きな魅力です。

不動産投資をおこなう際に、迅速な資金調達が必要な場合や、銀行融資が難しい場合などに利用される場合が多いです。

ノンバンクは、個人や企業の多様な資金ニーズに応える存在として、重要な役割を果たしています。

ノンバンクでの不動産ローン利用のメリット

24480469 M

ノンバンクからの融資には、銀行からの融資と比較していくつかの独自のメリットがあります。

ここでは、ノンバンクで不動産ローンを利用する際の5つのメリットについてご紹介します。

融資審査の柔軟性

ノンバンクは銀行に比べて審査基準が緩やかで、迅速に対応する場合が多いです。

これは、収入証明が難しい個人事業主や新規の投資家にとって大きなメリットとなります。銀行では審査が厳しく、とくに新規の投資家は信用情報が不足しているため、融資を受けるのが難しい場合があります。

しかし、ノンバンクはそのようなケースでも柔軟に対応する場合が多く、融資を受けやすいです。

独自の融資商品

ノンバンクは特定の市場や投資ニーズに応じた独自の融資商品を提供しています。

たとえば、短期間での返済が可能なローンや、リフォーム費用を含む融資など、投資家の具体的なニーズに応じた商品があります。

これにより、投資家は自身の投資計画に最適な融資を選ぶケースができ、投資戦略の柔軟な調整が可能です。

スピーディな資金調達

ノンバンクは融資の承認までの時間が短く、迅速な資金の調達が可能です。

銀行の場合、審査に時間がかかるのがあり、とくに物件の購入タイミングが重要な不動産投資では、迅速な資金調達が求められます。

ノンバンクは、こうした迅速な対応が可能であるため、投資家にとって非常に有利です。

幅広い物件を担保にできる

ノンバンクでは、銀行よりも幅広い物件の担保が可能です。
たとえば、木造建築で耐用年数を超えている物件や再建築不可物件など、銀行では担保にできないケースでも、ノンバンクでは独自の基準で担保評価をおこない、柔軟な対応ができます。
これにより、さまざまな物件での融資が実現しやすくなります。

提出資料が少ない

資金調達の方法として、政府からの給付金や助成金を検討する方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、申請にはときに膨大な書類を準備する必要があり、複雑な手続きが必要な場合は行政書士に依頼するのが求められるケースもあります。

さらに、書類を整えて申請しても、審査や資金の振込にはかなりの時間がかかるケースがよくあります。

とくに、前払いであとから補填されるタイプの助成金は、手元に資金がないと利用が難しい場合もあるでしょう。

これに対して、ノンバンクの融資は、提出する書類が比較的少ない傾向にあります。

たとえば、ノンバンクで不動産担保ローンを利用する際に必要な書類としては、以下のような5つのものがあります。

まずは、印鑑証明と住民票、身分証明書です。

続いて、決算書・確定申告書と実印の5つが必要となります。

これらの書類は、法人や個人事業主であれば一般的に揃っているものですので、容易に入手できるものが多いです。

そのため、ノンバンクへの問い合わせから必要書類が揃うまでの時間が短く、審査や融資実行も迅速に進むのが多いのです。

ノンバンクでの不動産ローン利用のデメリット

4723015 M

一方で、ノンバンクからの融資にはいくつかのデメリットも存在します。

ここでは、ノンバンクで不動産ローンを利用する際の3つのデメリットについてご紹介します。

金利が高い

ノンバンクで融資を受ける際の最大のデメリットは、金利が高くなる点です。

一般的に、銀行系の金利は3.0%〜5.8%であるのに対し、ノンバンクの金利は7.0%〜15.0%と、銀行よりも高い水準に設定されています。

これは、ノンバンクがリスクの高い融資先にも対応しているため、そのリスクを金利に反映させているからです。

金利が高いと、借入金額が大きくなるほど返済負担も増えます。

したがって、金利の低い銀行の融資と比較して、ノンバンクの融資は返済の負担が重くなる可能性があります。

借入額の制限

ノンバンクからの融資には、借入額が制限される場合が多いくあります。

銀行と比べてノンバンクの融資額は低めに設定されるのが多く、大規模な不動産投資には不十分な場合があります。

このため、ノンバンクでの融資だけでは必要な資金をすべて調達できないケースがるため気を付けておきましょう。

限定的なサービス範囲

ノンバンクはおもに融資に特化しているため、銀行が提供するような幅広い金融サービスはありません。

たとえば、銀行では預金口座の開設や資産運用の相談など、総合的な金融サービスを利用できますが、ノンバンクはこうしたサービスを提供していない場合が多いため注意が必要です。

まとめ

ノンバンクとは、銀行以外の金融機関を指し、銀行に比べて審査が柔軟であり、迅速な対応が期待できます。

ノンバンクを利用した不動産投資の融資は、銀行からの融資が難しい場合に有力な選択肢となり得ます。

とくに、審査の柔軟性や迅速な資金調達が求められる場合には、ノンバンクの利用が適している場合があるため確認してみましょう。

 

しかし、高金利や借入額の制限、サービスの限定性、ノンバンクを利用することによって、更にその後、銀行からの融資利用が難しくなってしまう等といったデメリットもあるため、ノンバンクを利用するべきかどうか、他に、銀行から融資を利用できる方法は無いかどうか、慎重に検討されることをおすすめします。

 

銀行から融資を得られるためには、

・各銀行の融資条件や方針についての最新情報を得ること

・どの銀行から融資を得るかの事前のプランニング

 

が重要です。従って、ご自身の融資戦略をしっかりと計画するために、不動産投資について学ぶことができるスクールや、大家の会などを利用することも良いでしょう。

 

8d9d8f71aac3e9b7f5785481cdc0178e 1024x193

関連記事