退職金で不動産投資はできる?メリット・デメリットと成功するコツについて紹介

最終更新日:2023年10月15日

定年退職が近づくにつれて、退職金の使い道を検討している方もいらっしゃいます。中には退職金で不動産投資を始めようと考えている方もいらっしゃるでしょう。。もちろん退職金は勤め先や勤続年数などによって異なりますが、まとまった金額を受け取ることができます。一方で老後2,000万円問題などから退職金をうまく増やしたいと考えている方も多いです。この記事では退職金で不動産投資を行う場合のメリット・デメリット、成功するためのコツを紹介します。

 

退職金で不動産投資はできる?     

退職金では不動産投資はできるという疑問に対しては「100%できるとは言い切れない」というのが答えです。人によって退職金が異なるため、頭金として足りるかはわかりません。さらに不動産投資をする方の多くは、高額な投資資金であるため、金融機関からの融資を利用することが一般的であり、退職金だけでは購入することが困難です。とはいえ退職金があることで金融資産があると判断され、融資の審査が通る可能性もあります。そのため、一概に退職金で不動産投資ができるとは言い切れません。とはいえ、退職金の使い道に悩んでいる人は、ぜひチャレンジしてみても良いでしょう。退職金で不動産投資ができた場合のメリット・デメリットを次の項で紹介するので、ぜひ検討してみましょう。

 

退職金で不動産投資を始めるメリット            

ここでは退職金で不動産投資を始める2つのメリットを紹介します。

 

退職金より大きな利益が見込める  

退職金は人によって金額が異なるものの、不動産投資に使用することで、より大きな利益を見込むことも可能です。退職金の平均相場は、厚生労働省「就労条件総合調査 結果の概況 退職給付(一時金・年金)の支給実態」を確認すると、平均して2,000万円ほどとなります。しかし大卒や高卒、大企業や中小企業、勤続年数などによって異なります。人によっては数十万円程度しかもらえないということもあるでしょう。しかし不動産投資を行えば、月15万円や20万円などの収入を得ることもできます。定年退職後から20年と換算すると、2,000万円以上になる可能性もあります。もちろん投資する物件によって収入は異なるため一概には言えないものの、退職金より大きな金額になる場合も考えられます。

 

老後2,000万円問題も解決できる  

日本では老後の生活資金が30年で1,980万円不足すると金融庁の市場ワーキング・グループによる金融審議会で発表された「老後2,000万円問題」が懸念されています。公的年金だけの収入による夫婦世帯では、毎月21万円の収入に対し平均支出が26.5万円であったため、一月当たり5.5万円不足し、30年で1,980万円となる計算です。しかし不動産投資を行い、毎月5.5万円以上の収入が得られれば、「年金+不動産投資の収入」で生活することができるため、老朽2,000万円問題は解決できるでしょう。

 

退職金で不動産投資を始めるデメリット        

一方、退職金で不動産投資を始める際のデメリットもあるため、ここでは2つ紹介します。

 

生活費が不足する可能性もある     

退職金は老後の生活費として利用する方も多いため、不動産投資に使用すると生活費が不足する可能性も考えられます。万が一、不動産投資で空室が発生し、家賃収入より返済額の方が大きくなった場合は、退職金などの貯蓄から返済していかなければいけません。とはいえ、収益の出る物件にさえ投資できれば、生活は安定します。不動産投資は投資額が大きいものの、収益の安定性は高いです。そのため一概に生活に影響が出るとは言い切れませんが、空室対策にうまく対処できなかった場合などは注意する必要があります。

 

ローン審査が通らないと意味がない

先程もお伝えした通り、金融機関からのローン審査が通らなければ不動産投資を行うのは困難です。もちろん退職金を使って現金で投資できる物件もあります。しかし中古物件でも数千万円単位の価格になることから一般的には金融機関からの融資を利用します。金融機関は投資物件の事業性や立地などをベースに審査を行いますが、申込者の金融資産や収入なども審査対象となることも多いです。例えば、万が一不動産投資で赤字になった場合、返済原資は「現状の給与収入」や「預貯金」になります。しかし退職金を使うということは、すでに給与収入がなくなっている状態がほとんどであるため、返済原資という点では審査が不利に働く場合もあるでしょう。とはいえ退職後に金融機関から融資を受けて投資している方もいらっしゃいます。具体的な審査基準は各金融機関によって異なりますが、公表しているわけではないため、金融機関の融資に詳しい不動産会社などに相談しておくことをおすすめします。

 

退職金で不動産投資を成功するためのコツ  

はじめに、退職金額によって投資できる物件が異なるため、不動産会社と打合せしましょう。具体的には「退職金の中で納められる物件に投資するのか」「金融機関の融資を利用して投資するのか」です。それぞれの使い方によって投資物件は大きく異なります。さらに不動産会社はお付き合いのある金融機関を紹介してくれるため、多少審査が有利に働く可能性もあるでしょう。そのため、不動産会社と予算の打ち合わせを行い、どの程度の規模の物件に投資するか決めましょう。

 

まとめ

不動産投資は退職金額で始められる物件もあれば、金融機関の融資を利用して投資しなければいけない金額の物件と幅広くあります。うまく退職金を利用すれば、大きな利益が見込める一方で、ローン審査をクリアしなければ投資できないケースも考えられます。弊社では中古アパートを含めたさまざまな不動産の買い進め方をレクチャ―しています。さらに定期的なセミナーや塾も開催しておりますので、これから不動産投資を始めたいという方は、ぜひ一度ご相談くださいませ。

 

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