不動産投資の成功率は何%?失敗する要因と成功者の特徴を紹介!

最終更新日:2025年6月11日
  • 不動産投資はどのくらいの確率で成功する?
  • 成功する要因や、失敗する要因を確認したい
  • 失敗しないための対策があれば知りたい

不動産投資に興味を持っている方の中には、どれくらいの確率で投資に成功するのか、知りたい方も多いのではないでしょうか。

この記事では不動産投資の成功率や、成功・失敗の要因、成功する人の特徴、失敗しないための対策を解説します。
投資初心者による不動産投資の成功事例や、不動産投資で成功するためのポイントにも触れていますので、不動産投資に興味を持っている方は、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • 不動産投資における成功の基準
  • 不動産投資の成功率を高める要因
  • 不動産投資に失敗するリスクを最小限に抑えるための対策

目次

不動産投資の成功率はどのくらい?

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不動産投資の成功率は、一説に10%前後と言われています
しかし、この成功率に明確な根拠や統計データは存在しておらず、一概に数値で示すのは難しいのが実際のところです。

そもそも何を持って不動産投資の成功とするかは、人によって異なります。
たとえば節税対策を目的としている場合であれば、収益性の高さよりも、節税効果の大きさのほうが重要です。
同様に資産形成が目的であれば、節税効果よりも収益性が重要な判断基準となるでしょう。

このように不動産投資の成功率を考える際は、何をもって成功とするのか、その判断基準を明確にする必要があります。

不動産投資における成功の基準とは

不動産投資には、一体どのような成功の基準が存在するのでしょうか

成功の基準は、不動産投資の目的によって変化します。
ここでは代表的な不動産投資の目的をいくつかご紹介します。

  • 本業の収入とは別に、安定した収入を確保したい
  • 不動産投資を活用して、相続税の負担を軽減したい
  • なるべく手間をかけずに資産運用したい

安定した家賃収入を確保したい場合、いかに安定して継続的に収入を確保し続けられるかが成功の判断基準となるでしょう。
たとえば物件を売却した場合、まとまった金額の売却益が得られますが、継続して得られる利益ではないため、安定した収入源とは見なせません。

相続税の負担を軽減したい場合は、いかに相続税評価額を抑えられるかが判断基準となります。
収益性の高い物件を安く購入できても、相続税評価額が低くなければ、投資に成功したとはいえないでしょう。

同様に、手間のかからない資産運用が目的であれば、いかに手間なく資産運用できるかが成功の基準となります。

不動産投資の成功率を上げるには、まずは不動産投資の目的を明確にして、成功の基準を明らかにするところから始めてみましょう。

不動産投資で一定以上の収益を得ている人の割合は?

不動産投資の成功は目的によって異なりますが、多くの方にとってどの程度の利益を得られるかは、成功に大きく関わってくる要素ではないでしょうか。
ここでは1つの成功の基準として、不動産投資で得られる平均的な年収や、平均年収以上を得ている人の割合を確認してみましょう。

国税庁の「令和5年度申告所得税標本調査」によると、不動産所得を得た方は約220万人で、全体の平均年間所得は約550万円でした。
そのうち、平均に近い501万円以上の不動産所得を得ている方の人数は約98万人で、全体の約45%相当となっています。

年間501万円以上の不動産所得を成功の条件とした場合、不動産投資の成功率は約45%である、と考えられるでしょう。

その他の投資の成功率

不動産投資の成功率が高いのか、低いのかを判断するために、その他の投資の成功率も確認してみましょう。
ここでは代表的な投資として、株式投資投資信託(つみたてNISA)、FX(外国為替証拠金取引)を比較してみます。

株式投資の成功率

個人投資家が株式投資成功する確率は10%前後と言われています。
株式投資は国内だけでも4,000以上の銘柄があり、どの銘柄を選ぶかによって、得られる利益幅が大きく変化します。
基本的には投資金額が大きいほど得られる利益も大きくなるため、資金力が限られている個人投資家ほど、大きな儲けを出すのが難しいです。

成功するためには数年間勉強する必要があるとされており勉強が続かず途中退場してしまうケースも少なくありません。
投資の失敗によって資金不足し、撤退せざるを得なくなるケースも見受けられます。

投資信託(つみたてNISA)の成功率

平成29年に金融庁が発表した「つみたてNISAについてによると、国内外の株式・債券に分散投資した場合、保有期間20年以上となると、投資金額は理論上100%増加します。
つまり、成功率は100%です。

しかし引用画像から読み取れる通り、5年間のみ保有した場合に関しては、元本割れのリスクがあります。

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また、保有から20年で増加する金額は85万円〜321万円ですが、年単位に換算すると4万2,500円〜16万500円と大きな利益は見込めません。

投資額が大きければ利益も増加しますが、つみたてNISAはその名称からも読み取れる通り、積立貯金の感覚で始められる、長期投資が前提の非課税制度です。
他の投資のように、大きな利益を出すための仕組みではない点に、注意してください。

FX(外国為替証拠金取引)の成功率

FXは3つの中で最も成功率が低いとされており、一説では5%〜10%とれています。
ハイリスクハイリターンの投資であり、一発逆転を狙って始める方も多いようですが、5年以内に退場される方も、同様に多いようです。

日本ではFXに関する学校などがほとんどないため、海外より成功率が低いとされています。

不動産投資の成功率を高める要因

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不動産投資の成功率を高める効果が期待できる要因には、どのようなものがあるのでしょうか?

不動産投資の知識や経験

不動産投資において、不動産に関する知識や投資経験は非常に重要です。

立地や利回りなどの基本的な指標だけでなく、空室対策や適切な修繕のタイミング、トラブル時の対応力なども求められるため、知識や経験の有無が成功率に大きく関わってきます。
知識があれば誤った判断を回避しやすくなりますし、十分な経験は、想定外の事態にも柔軟に対応できる余裕を生み出しやすいです。

物件選びを妥協しない姿勢

不動産投資において、物件選びは重要なポイントの1つです。
立地や築年数、管理状況、周辺環境など、細かな条件を丁寧に確認し、納得できるまで探し続けられれば、将来的なリスクを回避できる可能性も上がります。

反対に、妥協して選んだ物件や調査を怠った物件ほど、空室リスクが高まる可能性や、思うような家賃収入が得られない可能性が高くなるなど、投資効率を下げる要因になりやすいです。

時間や手間を惜しまず、目的に近い条件を追求する姿勢こそが、安定した収益と高い成功率につながる要因といえるでしょう。

徹底したリスクヘッジ

不動産投資の成功率を高めるうえでは、徹底したリスクヘッジの姿勢も欠かせません。

空室や家賃下落、修繕費の増加、金利上昇など、不動産投資ではさまざまなリスクが常に存在し続けます。

リスクの放置は失敗に直結する要因になりかねないため、それらリスクに備える対策をどれだけ講じられるかが、成功につながる重要な要因の1つとなります。

たとえば、老朽化が進んでいる修繕リスクの高い物件を運用するのであれば、こまめなメンテナンスをおこない問題の早期発見を目指すとともに、急な出費に備えて資金を用意しておく必要があるでしょう。
収支シミュレーションを複数パターン用意し、最悪のケースでも破綻しないよう計画を立てておくのも大切です。

このように、予測できるリスクに対して慎重に備える姿勢が、長期的な安定運用と成功率向上につながります。

長期的な視野

長期的な視野があるかどうかも、成功率を高める重要な要因です。

短期間での利益を追い求めてしまうと、思わぬ損失を被りやすくなります。
購入時の利回りや目先の収支だけでなく、将来の修繕費、ローン完済後の収益性、出口戦略まで見据えておけば、想定外の事態にも柔軟に対処しやすくなるでしょう。

不動産投資の結果は、最終的な出口戦略の成否によって変わってしまうケースも少なくありません。
そのため物件を長期保有する場合、物件の購入から結果が出るまでに、10年以上かかってしまう可能性があります。
長期的な計画性の有無が、不動産投資の成功率を確実に高める鍵となるでしょう。

不動産投資失敗する要因

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不動産投資失敗する要因はさまざまですが、ここでは代表的な3つの要因について解説します。

知識不足

不動産投資において知識や経験が欠かせないものである以上、知識不足は投資の失敗に直結する要因にもなります。

知識がなければ、物件の良し悪しを判断するのも難しくなってしまうでしょう。
購入前の段階で、赤字になる可能性が高いと十分に判断できる物件を、そうとは知らずに購入してしまうかもしれません。

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リスクヘッジができていない

一般的にリスクが低いとされている不動産投資ですが、空室リスクや修繕リスクなど、実際には多くのリスク要因が存在しています。
リスクに対して効果的な対応ができなければ、投資に失敗してしまう可能性は高くなるでしょう。

たとえば、不動産投資初心者に人気のあるワンルームマンション投資ですが、入居者が見つからない限り収益が得られない、という重大なリスクがあります。
収益に直結しているリスクだからこそ、うまく対応できずに失敗してしまう初心者が少なくありません。

このようなリスクにどのように対処するかは、不動産投資における重要な要素の1つです。

利回りだけで物件の良し悪しを判断している

物件選びの重要な指標に、利回りがあります。

利回りとは、物件の購入費用に対する年間収益の割合です。
利回りが高いほど、物件の購入費用を回収するまでの期間が短く済みます。

このような理由から、利回りだけを見て購入物件を選んでしまい、結果として失敗してしまうケースは、決して少なくありません。
いくら利回りが高くても、立地が悪く入居希望者を見つけるのが難しい物件であれば、空室期間が長くなりやすく、失敗してしまう可能性も高くなるでしょう。

物件の良し悪しは利回りだけでなく、多角的に判断する必要があります。

不動産投資で成功する人の特徴

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実際に不動産投資で成功している方にはどのような特徴があるのでしょうか。
ここでは2つの特徴を紹介します。

長期計画を組めている

不動産投資で成功している方は目先の利益だけでなく、長期計画を組んでいます。

物件ごとに短期間で売却するのか、長期間保有するのかを分けている特徴があります。
長期計画を組むことによって収益性の安定化が図れるため、赤字になることがありません。さらに収益も安定するため、大規模修繕などのイレギュラー出費が起きても対応可能できる傾向にあります。

全てのリスクを把握して投資している

不動産投資のリスクをすべて把握しており、解決策が見いだせる物件にのみ投資しています。

たとえば空室が長く、家賃収入が得られないリスクのある不動産であっても、内装を大きく変えたり、最新型の設備を導入したりして入居者を確保します。
解決策がある物件だけに投資しているため、不動産投資でもリスクを抑えて成功している方が多いです。

不動産投資に失敗するリスクを最小限に抑えるための対策

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不動産投資の失敗を抑える方法として、どのような対策が効果的なのでしょうか?
ここからは、3つの対策を解説します。

目的や指標を明確にして計画を立てる

不動産投資で成功を目指すには、まず投資の目的と判断指標を明確にする必要があります。

投資目的が安定収入の場合と、資産形成の場合とでは、適した物件の種類やエリア、資金計画が変わってきます。
利回りや空室率、キャッシュフローといった指標を、目的に沿った形で設定しておけば、物件選定や運用時の判断にもブレが生じにくいです。

明確な計画に基づいた行動の積み重ねが、不動産投資の失敗を未然に防ぎ、成功率を高めるための第1歩となるでしょう。

必要な調査を必要なだけおこなう

物件の良し悪しは、不動産投資の成否に大きく影響します。
そのため物件選びの成功率を上げるために、収益性や安定性、将来性、想定されるリスクなど、物件探しの段階で可能な限りの情報を集め、分析する必要があります。

物件の収益に関する情報につい目が行きがちかもしれませんが、管理状況や修繕履歴、入居者の傾向といった、内部情報の確認も欠かせません。
これらの情報を確認しないまま購入を決めてしまうと、空室リスクや修繕費用の発生など、後になって大きな損失を招いてしまう可能性が高くなります。

このように事前の十分な情報収集は、不動産投資における成功率を高める土台となり得る、基本的で重要な対策の1つです。

リスクへの理解を深め対策方法を学ぶ

不動産投資の失敗を抑えるには、いかにリスクに対策するかがポイントとなります。

不動産市場は、景気や地域情勢、法改正などの外的要因に左右されやすいため、常に一定のリスクが存在します。
リスクの種類や、発生しやすい状況を事前に把握していれば、あらかじめリスクに備え、準備しておくのも可能です。

たとえばエリアの賃貸需要を調べておけば、そのエリア全体の空室リスクを予想しやすくなります。
物件の築年数や管理状態を確認しておけば、修繕リスクをある程度事前に把握しやすくなるため、修繕費用などを含めた資金計画を立てやすくなるでしょう。

リスクを正しく理解し、状況に応じた対策を選択できれば、不動産投資の成功率は自ずと高まります。
不動産投資の学習や経験を通じてさまざまなリスクへの理解を深め、その対策方法を学び、適切にリスクヘッジできるよう準備しておきましょう。

不動産投資の成功事例

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不動産投資の成功率を高めるうえで、経験者の成功事例は参考となります。

ここからは、不動産投資セミナーに参加した初心者の方の成功事例を、いくつかご紹介します。

初めての不動産投資で高利回りを実現したMさんの事例

Mさんは不動産投資初心者ながら、表面利回り28%の戸建て物件の購入に成功しました。

当初500万円で売り出されていた物件を260万円まで価格交渉し、さらに140万円のリフォームを実施。

総投資額は400万円で、修繕後の利回りは18%を達成しています。

物件には傾きなどの課題も見られたため、当初は購入自体を悩んでいました。

セミナーで適切な対処法を学んだ結果、懸念点である傾きを価格交渉の材料として有効活用し、大きな利回りの実現に結びつけています。

短期間で含み資産を大幅に増加させたTさんの事例

不動産投資を始めて2ヶ月のTさんは、含み資産を2,500万円増加させました。
不動産投資セミナーで学んだ物件選びのスキルを活用して適切な物件を選び、値下がった瞬間を逃さず、迅速に行動して買い付けを入れた結果によるものです。
年間家賃収入も大幅に向上し、1,000万円を突破しました。

Tさんは、物件選びだけでなく、賃貸業に必要な幅広い知識を総合的に身につけられたのが、今回のような結果を生んだ大きな要因になった、と述べています。

短期間で複数物件を取得しキャッシュフローを大幅に向上させたHさんの事例

ローンに抵抗を感じていたHさんは、もともと現金での戸建て投資をおこなっていました。

しかし出口戦略の知識がなく、不安を感じていたため、対策として不動産投資セミナーへの参加を決意。

出口戦略や融資を始めとする基礎的な知識を身につけたうえで、不動産投資ローンの利用に挑戦した結果、3ヶ月で戸建て3棟とアパート2棟の追加購入を実現し、月間キャッシュフローも66万円増加しました。

基礎的な知識やスキルの向上が、短期間での大きな成果に結びついた事例です。

不動産投資で成功するためには

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最後に不動産投資初心者が成功するためのポイントを3つ、ご紹介します。

不動産に関する勉強を行う

インターネットや書籍を活用し、不動産に関する基礎知識を身にけましょう。
何もわからないまま不動産を購入して思うように利益は出せません。

実際に不動産投資を始めてからも、あるいは不動産投資に慣れを感じた後も、継続して学び続ける意識を持ちましょう。

勉強をする際は間違えた知識を身につけないよう、学ぶ場所に注意してください。

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実際の成功者の声を聴く

勉強で学ぶ基礎知識も大切ですが、投資経験者の経験談も同じくらい重要です。
その経験者のアドバイスや失敗談は、インターネットや本では決して触れられません。

物件100個あれば100通りの運用方法があるのが不動産投資です。
成功者の意見や経験談、アドバイスは、不動産投資を学ぶうえで大きな糧となるでしょう。

長期計画や物件の選定に関する知識やスキルを身につける

これまでお伝えしてきた通り、物件選定や長期計画は、不動産投資を成功させるために必要不可欠な要素です。

それらの知識をある程度身につけた状態で実際に投資を始められるよう、ある程度基礎を勉強してから実践に臨むようにしましょう。

物件選定や長期計画に関する知識は、不動産投資セミナーや塾で効率的に学べます。
ぜひ一度参加してみましょう。

まとめ

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不動産投資の成功率は、正しい知識を身に付ければ、ある程度高められます。

投資目的によって成功の基準は変化するため、まずは目的や指標を明確にするところから始めてみましょう。

弊社では不動産投資に関するセミナーを無料で開催しております。
正しい知識を身に付けるためにもぜひご参加ください。

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